国立音楽院

2019年06月19日

アートセラピーとは?効果や資格、仕事をご紹介

  • アートセラピー科

人の感性や知性に働きかけ、心を癒やし、育て、支えるアートセラピー。セラピーというと治療のイメージがありますが、近年は障がいや病気の有無に関わらず、子どもの創造性の開発や高齢者の心理療法など幅広い分野でニーズが高まっています。

 

国立音楽院のアートセラピー科では、アートとミュージックの間を自然に行き来できるセラピストの育成を積極的に行っています。

今回は、アートセラピーの効果や目的、アートセラピー科の学生の進路などをご紹介します。

 

 

目次

 

アートセラピーの効果とは?

アートセラピーは絵画療法や芸術療法とも呼ばれ、1940年頃イギリスやアメリカで誕生しました。その後欧米を中心に研究が進み、現在では福祉や教育、司法、医療の現場で導入されています。

一般的には絵画のイメージが強いですが、扱うアートの裾野は非常に広く、箱庭や陶芸、音楽、詩歌なども領域とされています。ダンスのアートセラピーもあるんですよ。

では早速、アートセラピーの効果を見ていきましょう。

 

・感情を整理する

自分では気付かなかったような不安や哀しみ、寂しさ、喜びをアートで表現することで、無意識に抑圧されていた言語化できない感情を開放します。

強いストレスにさらされると人は混乱し、自分の考えや周りの状態が把握できなくなります。アートセラピーには絵や写真、陶芸などで自分の心理状態を可視化し、混乱する感情を整理する効果があるのです。

 

・心理的な傷を癒やす

心に受けた傷を癒やす方法としてカウンセラーに話を聞いてもらうカウンセリングがありますが、対象者が子どもの場合心理的なショックをうまく言葉にできないことがあります。これは大人でもそうです。複雑で曖昧な感情を表現できないといった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

さまざまなアートを用いて自分の中にある傷や苦しみを表現し魂を浄化していく…アートセラピーは言葉によるセラピーに比べて表現方法が多彩で自由な分、子どもから高齢者まで幅広い年代の人々に効果的です。

 

・創造性を育む

創作活動は、人の持つ五感を刺激しその成長を後押しします。日常生活ではあまり使われない、創造性に関連する右脳を活性化させるのもアートです。

病気や怪我、ストレスや加齢などで創作活動から遠ざかると、感覚はどんどん鈍くなり、衰えていきます。また、子どもの成長過程には創造性がメキメキと成長する時期がありますが、その時期に五感を発達させ創造性を開発しないと、その後その発達を取り戻すにはかなりの努力が必要になることもわかっています。

創造性や五感を育むのにアートセラピーは非常に効果的です。

 

国立音楽院でアートセラピーを学ぶメリット

国立音楽院には他学科にリトミック本科や音楽療法学科があり、音楽を福祉や教育の場に活かすノウハウが確立されています。「幼児リトミック」を日本で初めて開発し普及させた実績と、どこよりも進んでいる実習現場の開拓で、近隣小学校や都内の特別支援学校にて実践的な臨床ケアを学べるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

 

また、絵画や造形、箱庭といったアートセラピーとミュージックセラピー(音楽療法)を共に学べることも利点です。

現在アートセラピーで扱う芸術の裾野はどんどん広がってきていて、絵画や造形といった美術のみならず音楽やダンスなども積極的に導入されています。クライアントがもっとも自分を表現しやすい方法に、柔軟に対応する。セラピーの本質を考えた際、それはとても重要です。

幅広い領域に精通しているセラピストや指導員が今後福祉や教育、医療の現場でさらに求められるでしょう。

 

幅広い知識を自由に学べる実践的カリキュラム

下記はアートセラピー科の必修科目の一部です。

 

  • ・アート・カラーセラピー演習
  • ・アート・カラーセラピスト育成
  • ・障がい児とアートセラピー
  • ・アートセッション
  • ・インクルーシブアート演習

 

国立音楽院では必修科目にプラスして、学科の垣根を越えて自由に科目を選択できるオープンシラバス制を採用しています。

音楽療法学科やリトミック本科の授業はもちろん、鍵盤や打楽器、弦楽器などの演奏も幅広く学べます。

 

クライアントと向き合うことを想定した実践的な授業を通して、アートセラピーの現場で通用する人材を育成していきます。

 

アートセッション展示

アート・カラーセラピーの授業

アートセラピーの授業報告

音楽/アート 授業報告

 

アートセラピー科の卒業生の進路

アートセラピー科の学生は、卒業後どのような仕事に就いているのでしょうか?

卒業生の進路を一部ご紹介します。

 

 

・こどもアート指導員

絵を描いたり、工作をしたり、創作活動を通して子どもの創造性を開発するこども教室の先生です。全国各地にある有名新聞社や放送局、デパートが運営するカルチャーセンターなどで子どもたちを指導します。原則として国立音楽院の「幼児リトミック」の会場や教室でクラスを開催するため、仕事場に困る心配はありません。

 

・アートセラピスト

絵画や造形、コラージュ、箱庭などの制作を通して、クライアントへ心理療法を行う仕事です。アートセラピーは誰でも簡単に取り組め、小さな子どもから高齢者まで幅広い年代に効果を発揮するとして、世界から注目されているセラピー技法です。

 

・カラーセラピスト

クライアントが選ぶ色を通して心理状態を分析し、問題を解決へ導く色彩療法を行います。

心理療法としては自由度が高く、カラー占いやファッションにおけるカラー相談などさまざまな活躍の現場があります。

 

国立音楽院は学校をあげての積極的な就職支援が特徴で、音楽事業部やNPOのラポールセラピーサービスが幼児リトミックの教室開設やプレイヤー派遣、臨床音楽療法などの仕事の紹介を行っています。

国立音楽院で学んだことを仕事へ活かせる動線づくりで、学生たちの進路をサポートします。

 

国立音楽院では随時学校見学や資料請求を受け付けています。

アートセラピーにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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