2018年09月07日
Trinity College London graded examinationsを終えて Pf編
- ピアノ演奏科
Trinity College London graded examinations受験を終えました
ピアノ演奏科2年板橋香織さんよりメッセージを頂きました。
今回、ATCLを受験させていただきました。
自分のリサイタルを模して30分以上ピアノを弾き続けるという試験でしたが、まず30分以上も人前でピアノを弾くという経験が今まで1度も無く、試験中に自分がどういう状態になるのかとても不安でした。また、英語のプログラムノートも自分で作成しなければならない事や、試験中の立ち振舞いも審査の対象になるという事で、未経験な事が多い中での試験は不安しかありませんでした。
しかし、トリニティの試験の時間は、通常では経験出来ない貴重な時間であると気が付く事が出来、気持ちを切り替え、自分がリサイタルをするとしたらどの様な準備や練習をすればお客様が喜んで下さるのか、今回は本番で聴いて下さっている先生に少しでも楽しんでいただきたいという気持ちで精一杯時間が許す限りの練習と準備をしました。その中で、音楽的な事、技術的な事、精神的な事、人との関わり方に至るまで、多くの事に気が付かせていただきました。
本番はやはりとても緊張しましたが、今、ピアノを弾ける環境を頂けていて、それを支えて下さる方が周りに沢山いて、しかも自分の演奏を聴いて下さる方もいて、そう思うと、緊張よりも感謝が大きくて、その日1日笑顔で楽しく過ごさせていただく事が出来ました。
ピアノを弾いている30分間、演奏とは関係の無い様々な事が頭の中を過っていき、緊張の中で集中力を持続する難しさを体感しました。このお陰で、まだまだ練習中の集中力が足りていなかった事に気が付く事が出来ました。
私は昨年国立音楽院に入学するまで14年間も音楽から離れた生活を送っていたので、ピアノの弾き方や練習方法、フレーズの歌い方等の感覚を忘れてしまっており、思う様に演奏出来ずにいました。しかし、今回のトリニティの試験に向けて練習を重ねる中、ピアノを弾く上で自分にとってとても大切な事を数多く思い出す事が出来、この機会を頂けた事にとても感謝しております。
ピアノのレッスンを見ていただいている岳本先生には試験直前までメールを使ってサポートしていただき、国立音楽院の皆さんにも暖かい励ましの言葉をかけていただきとても心強く、トリニティの試験管の先生も笑顔が優しくて、すごく幸せな1日を過ごさせていただきました。
トリニティの試験に取り組む中で、自分は何の為にピアノを弾いているのか、という大きなテーマにまで向き合う事が出来ました。
トリニティの試験を通して頂いた多くの宝物をしっかり生かしていけますように、これからも精進させていただきます。ありがとうございました!
板橋さんは、朝早くから、夜遅くまで毎日ピアノの練習を怠りません。
ソロだけではなく連弾、伴奏と活躍の幅を広げております。
これからも素敵なピアニストとして活動して下さいね。
応援しております。
LoveMusic♪