国立音楽院

2018年08月25日

アンサンブルズ東京 サンティアゴ・バスケス特別ワークショップ

  • ドラムカスタマイザー科
  • プロミュージシャン科
  • 弦演奏科
  • 音響デザイン科

南米・アルゼンチンを代表する打楽器奏者・作曲家であるサンティアゴ・バスケス氏による、特別ワークショップが開催されました!バスケス氏は幼少期はクラシカルピアノを習い「神童」と呼ばれる程の腕前だったそうです。現在は即興のコンダクションによるダンサブルなオーケストラをアルゼンチンで率いております。今回のワークショップ参加者はパーカッション系リズム隊とヴァイオリン・キーボードのメロディ隊。演奏は全てバスケス氏の指示、「ハンドサイン・アイコンタクト」で曲が出来上がっていきます。楽譜も何もありません。奏者各々がアイディアを出し、アドリブで調和・楽曲を創りあげていきます。「ハンドサイン」には決まり事があり、指示に従い進めていきます。
とにかく、バスケス氏を見ていないと何もできません。この指示を覚えるのが大変!予期せぬタイミングで指示が出てきます(笑)

①基本形は2小節のモティーフ(動機)を奏者全員でループ(リピート)。
②コール&レスポンス指示された奏者がモティーフを演奏、その後tuttti(全員)で演奏。
③ソロの指示があれば、思う存分アドリブを盛り込み楽節に関係なく演奏します。
 ソロの途中にアイコンタクトが出ると短い動機(モティーフ)を創り、静寂を取り戻します。(アドリブなので同メロディがリピート出来なければ新たに創ればOK)
④指をつまむ様な形のサインが出ると、弦はスタッカートかピチッカートで演奏。
⑤アイコンタクトが出ると、モティーフを2倍や1/2に、速くしたり遅くしたりします。
⑥ストップサインが出ると、その楽器はお休み。
⑦セクションサインが出ると、そのセクションのみで盛り上げていきます。
⑧ゴリラサインが出ればフォルティッシモで強く。
⑨マイルドサインが出ればピアノで弱く。 
⑩バスケス氏が歌えばメロディ隊はその旋律とメロディをレスポンスして同じ音程で演奏。
その他にも決まり事があり総数は⑳以上となります。サインの内容は全部覚えているので書きたいところですが、長くなるのでこの辺りで♪

約2時間にわたる濃密なワークショップ。最初は緊張して思うように演奏できなかった学生も時間が経つにつれて硬さも取れ、ハンドサインに合わせ演奏ができるようになりました。即興に大切なのは個人の技量は勿論ですが、必要不可欠なのは連帯感と度胸です。とバスケス氏は仰っておりました。とても勉強になる有意義な時間をありがとうございました。

東京タワーで開催される「アンサンブルズ東京」

今回、特別ワークショップとともに行われた公開リハーサルは大友良英氏が監修する手作り音楽祭「アンサンブルズ東京」というイベントに向けたもの。様々なワークショップへ参加した一般の方がプロフェッショナル達と共に作り上げていく音楽フェスです。

■アンサンブルズ東京
HP:http://www.ensembles.tokyo/