昼間部・夜間部【2年制・3年制/定員20名】
温故知新。祖先のDNAが目覚め、伝統音楽が身近な存在に
和学は「和んで楽しむ」日本の伝統音楽。その起源には諸説あり、大陸から琴と尺八が伝来した飛鳥時代に始まるともいわれます。その後、奈良の雅楽、平安の箏曲、鎌倉の田楽、室町の能、江戸の歌舞伎と各時代に由緒ある音楽文化を生み出します。しかし、明治以降はそうした音楽文化は日常生活とはかけ離れた特別なものとなり、和楽に親しむ機会は少なくなってしまいました。西洋重視の教育方針による罪が大きいのです。近年は小・中学校の音楽に琴・三味線などの和楽器実技が取り入れられるようになり、和楽に興味を示すこどもも少なくありません。そればかりか、和楽の今は一昔前とはずいぶん違ってきています。クラシックにポップス、ジャズ、ロック、エスニックがあふれる音楽のるつぼのなか、人々はグローバルな感性を育て、温故知新を始めました。Japanesque「日本美」の再発見。国立音楽院の和楽科は、日本の伝統音楽が身近に迫り、祖先のDNAが目覚め、いきいき歌い出したことを感じています。