管楽器リペア科2024年02月26日
管楽器リペア科
昼間部・夜間部【2年制・3年制/定員30名】
名演奏家の陰に名リペアマンあり。
演奏能力も高め、リペアラーにとどまらない幅広い音楽活動を目指します。
「名演奏家の陰に名リペアマンあり」。名言とはうらはらに現状では、各種管楽器の修理技術者が不足しています。貴重な修理技術を習得し、更に演奏家や講師を目指すカリキュラムもあわせて指導。当校では、小・中・高等学校へ吹奏楽指導やトレーナーとして派遣する「吹奏楽トレーナー派遣制度」を行うなど、リペア技術に加え、指導者としても活躍ができるチャンスもあります。リペア技術を長年の実績をもつ職人から学ぶとともに、自由でしなやかな感性と高度な音楽テクニックを身につけ、楽器リペア技術師にとどまらない幅広い活動を望むことができます。
取得可能資格・進路
- 管楽器リペア技術師(管楽器リペアラー)
- 成績優秀者に(一社)日本管楽器修理師協会認定より認定書の授与
- 管楽器工房経営
- 管楽器講師及びミュージシャン
- 吹奏楽トレーナー
- その他履修科目に応じた資格取得
レッスンのポイント- POINT OF LESSON -
音楽を基礎から学び、管楽器のスペシャリストを育成します。
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■管楽器リペア職人を育てる学校
管楽器の修理は今も昔も変わりませんが、直すノウハウは日進月歩進化しています。修理方法は自動車産業のように確立されたものはなく、リペア技術者個人個人の自由な発想・感性によります。確かな技術者は豊富な技術や能力を持ち、優秀な技術者は自らが修理した楽器が以前と同等、あるいはより優れた機能を発揮できるよう細部の手入れ等を行なったり、そして依頼者に対しては正しい扱い方等を啓蒙すべきでしょう。国立音楽院では演奏者の要求にも対応でき修理の信頼性を高めることが出来るリペアマンを育成します。2年間で、国内のメーカーはもちろん海外の主要メーカーの修理技術を身につけ、更に深く技能の向上の発展を志望する学院生は、3年目のカリキュラムに進み研鑽を積みながら本音楽院が併設するリペア工房で活躍したり、個人の管楽器リペア工房を立ち上げ独立の道に進むのも良いでしょう。授業以外も自由に教室や自習スペースが使え、自主作業ができる勉強時間の多さも、当校の理念とするところです。
我国最高のリペア技術者たちが長年のキャリアとノウハウをみなさんに伝授いたします。 -
■在学中より演奏活動が活発
「Big Band / Wind Orchestraの響演」と銘打って行われるアニバーサリーコンサートは、東京オペラシティなど一流会場に於いて盛大に開催されます。演奏者の半分以上が管楽器リペア科の学院生達。華やかな舞台での演奏経験を通じ、楽器を演奏家の視点から考える心を育みます。 -
■楽器のカスタマイズ
マウスピースはただ楽器を鳴らすための道具という概念を覆す講座を開講。管楽器リペアマンとしての見識が広がり、楽器の修理の作業範囲が広がります。プロのミュージシャンたちの修理・改造(楽器のカスタマイズ)に、自身のオリジナルマウスピースの改造など、常に斬新な技能を開拓していきます。
マウスピースと楽器の仕組み -
■在学中より実地研修精度がある
在学中より実地研修があります。履修2年目以降の希望者は管楽器の点検や、修理の受注・納品などの営業活動を体験することができます。また、演奏技術や指導者としての資質が認められると、小・中・高校生の吹奏楽演奏をサポートする吹奏楽トレーナーとして活動することができ、応分の報酬が支払われます。演奏活動を行いながら、楽器のメンテナンスを行い、好きな音楽に携わりながら、一生に亘って習得した技術を活かすことができます。
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カリキュラムの一例- CURRICULUM -
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学院生からのメッセージ- MESSAGE -
山田 航聖
私は中学高校と吹奏楽を続けてきました。その中で演奏することの楽しさなどを学び、この楽しさを支えられるようなリペアマンになりたいと思いこの学校に来ました。自分が勉強していることを繰り返しやっていくことにより自分の技術が少しずつ上がっていくのが、達成感があり楽しいです。たくさんの方から信頼されるリペアマンになれるよう頑張っています。