
ヴァイオリン製作科2022年03月20日
豊かな芸術感性を刷り込む超絶精妙で至高な弦楽器ーヴァイオリン。きみの造ったそのヴァイオリンが奏でる演奏者との喜びの心、魂を共感したい。学院生としてではなく「職人」としてその腕を磨き、同時にヴァイオリンを造る人間としての心構えも学んでいきます。「生涯修行」ともいえるこの道で、一流の職人を目指す第一歩を国立音楽院で踏み出してください。
私がヴァイオリン製作に興味を持ち、国立音楽院に見学で訪れたのは7年ほど前です。それから月日を経て、夜間部があるということ、個々人に合わせたペースで授業が行われるということから、大学院と両立できると考え、入学を決めました。昼間は大学、夜はヴァイオリン製作というダブルスクールで慌ただしい日々を送っていますが、長い月日憧れ続けたヴァイオリン製作はそんなことを忘れるぐらい楽しく、先生方も優しく丁寧に教えてくださいます。今はアーチ(板のふくらみ)を削り最終値までもっていく、という作業に入りました。完成形を想像できる段階になり、一層の緊張感を持って作業を進めています。