
ピアノ調律科2023年10月28日
昼間部・夜間部【2年制・3年制/定員20名】
【ピアノ調律職種技能検定(国家検定)】
国立音楽院は技能検定の試験会場です。
楽器の王者、ピアノを細部まで知る調律師は誇り高いプロフェッショナル。ピアノの響き、輝きを自在に作りだす価値ある一生の仕事。
ピアノと音楽に深い教養を持ち、状況に応じてピアノを弾けるトータルな音楽家としての調律師を養成します。
「ピアノ調律技能士」は一生好きな音楽に携わっていける技術職です。
学科設立35年目を誇るピアノ調律科。技術指導の確かさは卒業生たちが確実に実績を残しています。信頼されるピアノ調律師になる為に、在校中に国家資格の合格を目指します。(一社)日本ピアノ調律協会の会員になることを推奨しており、そのためにも国家資格に合格している必要があります。国立音楽院の施設や環境、指導内容、また長きに亘る実績が国から正式に認められ、その試験会場に指定されました。学院生にとりましては環境的心理的にも慣れた同校にて実施されることは、条件的に大変有利です。
家庭や学校、演奏会場にあるピアノの調律をはじめ、楽器店の出荷前のピアノを正しい音にチューニングします。音階を聞き分ける正しい耳、忍耐強く調律する研究心旺盛な技術者マインドが必要です。ピアノには定期的な調律が必要ですので、安定した収入が見込めます。
■ 学科
ピアノの歴史や構造、調律理論等、ピアノ調律技能士に必要な知識を学びます。
■ 調律
1台230本前後ある弦を全て正しい音程に合わせる実習です。
■ 整調
88鍵を弾き易いタッチに揃える実習です。
タッチの不揃いはピアノの演奏に大きく影響します。
■ 整音
ピアノ一台一台の個性を活かしながら、音量や音色を揃える実習です。
■ 修理
ピアノは8,000を越えるパーツで構成されており、これらの修理復元はピアノの構造を充分に理解しないといけません。3年生では、実際の仕事に即したピアノ1台の全体修理の課題をカリキュラムとしています。
■ 塗装
ついてしまった傷の修理やピアノ全体の輝きを復元させる実習です。就職先からも喜ばれる技術です。塗装技術を専門に活躍している卒業生もいます。
■ 消音機取付
アコースティックピアノに消音装置を取り付ける講習を行います。
個人レッスンで音楽指導にあたるためには、音楽的才能と適性だけではなく、教育者としての資格も不可欠です。国立音楽院のピアノ講師認定試験で、音楽理論と実技試験に合格する必要があります。卒業生は、有名新聞社、放送局、デパートが主催する一流カルチャーセンターやヤマハ、カワイ及び民間文化教室などの音楽講師、また自宅での「音楽ホーム教室」等で活躍しています。
岩竹 日奈子
ピアノの音色を美しい響きに蘇らせる調律師の仕事に魅力を感じ、この学校に入学しました。様々な経験をお持ちの素晴らしい先生方に教えていただき、色々な作業のスタイルや考えを学ぶことができました。授業外の自主練習でも先生の指導を受けることができたのは大変ありがたかったです。私はここで2年間とても集中して学ぶことができました。これからも一人前の調律師になれるよう勉強を続けていきたいと思います。