
作曲アレンジ科2019年12月24日
人間の創造行為のなかで、感性的であると同時に知性的であり、人間的であるとともに最も精神的で崇高なもの、それが「作曲」です。人類のすばらしい智恵が産んだ作曲の技術を、和声学から説き起こし基本をふまえた上で一人一人の好みとオリジナリティがおのずと示す方向へと進みます。いずれのジャンルでも、作曲に熟知した先生方が新しいムーブメントを起こす意気込みでご指導します。マルチメディアとIT技術の急速な進歩は商品としての音楽に柔軟性、融通性、ポピュラリティを貪欲なまでに求めています。その巨大な需要に応えられる能力を育てるべく、作曲とアレンジを合わせて学べることも本科の大きな特色です。
音楽のことをもっと知りたい。そう願い、国立音楽院の門を叩いてから早1年。今や音楽のことを知るばかりではなく、様々な楽曲を制作するようになりました。満ち足りた日々を過ごす一方で、作曲するたび、なぜこんなにも恥ずかしい楽曲しか作れないのだろうかと、惨めな気持ちにもなります。ただ、授業などで、僕の曲を聴く人たちの目を見てしまったその時から、作曲の虜になってしまいました。これからも皆さんに聴いて頂き、喜んで頂けるように、音楽を学んでいきたいと思います。