チャットで資料請求・学校説明会

国立音楽院

2023年12月22日

ピッコロヴァイオリニスト グレゴリー・セドフさんによるワークショップ&演奏会を開催しました!

  • ヴァイオリン製作科
  • 弦演奏科

ピッコロヴァイオリンの世界

ウクライナ出身のヴァイオリニスト、グレゴリー・セドフさんによるワークショップ&演奏会が開催されました。

セドフさんは 世界で唯一のピッコロヴァイオリン演奏家として活動されていらっしゃいます。

ピッコロヴァイオリンとは

米国のヴァイオリン製作者で音響物理学者のカーリン・M・ハッチンス博士が 理想的なヴァイオリンを作るべく、
40年もの実験と研究の末し、試行錯誤しながら完成させた新しいヴァイオリン属の一種である。

従来のヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスに加え、新たに4種類の楽器を作成し、
高いほうから順にトレブル、ソプラノ、メゾ、アルト、テノール、バリトン、スモールバス、コントラバスと名付けた。
これらはハッチンス・オクテッドと呼ばれている。

ピッコロ・ヴァイオリンは、ハッチンス作の新しいヴァイオリン属の楽器の中で、最小、最高音の楽器であり、
通常のヴァイオリンの1オクターブ(1まわり)上の音が出る。

演奏会の様子

1部はカーリン・ハッチソンさんとピッコロヴァイオリンについてご紹介

2部はDVDを使ったコンサートでした。

プログラムは以下のとおり

チャイコフスキー:「眠れる森の美女」より、ワルツ 五木の子守歌
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」より、パデカトル
グラズノフ:「ライモンズ」よりアダージョ
チャイコフスキー:「白鳥の湖」より入場とアダージョ
チャイコフスキー:「白鳥の湖」よりナポリタンダンス
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」より、ヴァイオリンソロ
チャイコフスキー:「白鳥の湖」より ロシアの踊り

ピッコロヴァイオリンという本来は小ぶりで演奏しづらい楽器も、
グレゴリー・セドフさんが持つとなんの不便もなく、素晴らしい演奏を披露してくださいました。

2部後半はピアニストのユーリー・コジェバートフさんを迎えての演奏会

チャイコフスキー:弦楽セレナーデよりワルツ
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
チャイコフスキー:「白鳥の湖」1幕よりアダージョ
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より、アンティル諸島から来た少女たちの踊り
カールマン:「チャールダッシュの女王」メドレー

途中フルサイズのヴァイオリンに持ち替えての演奏もありました。
ピッコロヴァイオリンのやわらかい音色の後だと、通常のヴァイオリンは力強く響くなと感じられます。

素晴らしい演奏をありがとうございました!

演奏会前後の様子

演奏会前はヴァイオリン製作室の見学を。
演奏会後はヴァイオリン製作科や弦演奏科の生徒と先生が集まり、ピッコロヴァイオリンの試奏をさせてもらいました。

1時間近く交流をしてくださり、貴重な体験になりました。

 

出演者紹介

■ ピッコロヴァイオリン:グレゴリー・セドフ

1952年ウクライナ生まれ。カルコフ音楽院およびサンクトペテルブルク国立音楽院修了。
レニングラード・コンサート・オーケストラの首席奏者、マリインスキー歌劇場オーケストラメンバーを歴任し、
1989年、マエストロ、テミルカノフと共に、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団に移籍。
1994年からは、サンクトペテルブル国立音楽院室内楽科教師。
1995年、C・ハッチンス博士のピッコロ・ヴァイオリンに出会い、以来この楽器に魅せられ世界で唯一のピッコロ・ヴァイオリンソリストとして活躍。
1998年にリリースされたヴィヴァルディの協奏曲「ごしきびわ」は、この年のグラミー賞セミファイナルに選ばれた。
コンクール入賞者を多く輩出し、特別優秀教師のディプロマを多く保有。
2010年ヤマハホールでのリサイタルは、皇后陛下美智子様がご鑑賞下さった。
2011年より東京国際大学特命教授。2012年、NHKBS1「エル・ムンド」WOWOW「ザ・プライムショー」等に出演。
2011年東北大震災直後より、福島応援プロジェクトを継続。
ロシアでも、2017年より毎年、「福島のために祈る」コンサートを開催。


■ ピアノ:ユーリー・コジェバートフ

1957年5月25日ソ連バクー市生まれ。5歳からピアノを学ぶ。
1982年モスクワ・グネーシン音楽大学(現在グネーシン記念ロシア音楽アカデミー)卒業。
ボリス・ベールリン教授に師事する。
1982年~1985年ロシアのヴァイオリン名手で、6つの国際コンクール受賞の経歴を持つベズヴェールホニー・ミハイルと共演。
1984年からマリインスキー劇場ピアノ演奏担当。1987年からヴラ ディーミル・フェドートフ監督のバロック・アンサンブル「Ars. Consoni」でチェンバロを担当。
1992年クロステルシャンタル (ドイツ)のヴァイオリン国際コンクールにて演奏家賞を受賞。
コンサートマスター伴奏者ディプロマ及び演奏指導ディプロマを取得。

関連学科

ヴァイオリン製作科
弦演奏科

国立音楽院
へのお問い合わせは
LINEが便利!

LINE
LINEで友達になる 拡大表示

LINEにてお友達登録をいただければ、
カンタンにお申し込みできます。
友だち登録後にご希望のお問い合わせ内容を
タップしてください。

友達追加をした後は、気になるメニューを
押してみて下さい。
気軽な情報収集のほか、直接メッセージを
コメント入力欄に打ち込んで頂ければ
担当スタッフよりご返信させて頂きます。
進路相談や社会人通学など、何でもご相談下さい。
パンフレットやホームページだけでは
わかりにくいところまで様々な情報発信をしています♪