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国立音楽院

2023年02月01日

2022年度・管楽器リペア科の研修旅行

  • 管楽器リペア科

楽器製造の知識を深めた二日間の研修

管楽器リペア科では楽器製造の知識を深めるため、ヤマハの工場がある静岡県へ研修旅行に行きました。

1日目は最初にエンジン・モーターを使用する商品を中心に展示してある「ヤマハ 発動機 コミュニケーションプラザ」に行きました。

ヤマハ(当時は日本楽器製造株式会社)の始まりは楽器製造のみでしたが、4代目社長が今後の会社の為にオートバイを製造することを決め、ヤマハ発動機株式会社が誕生したそうです。

バイクや自転車の他に、電動車いすやボートなども製造しており、幅広い事業展開に驚きました。

会社説明後は展示ブースの見学。乗らない人にとっては中々近くで見ることのないバイクをたくさん見ることが出来ました。

世界中から集められた楽器に触れる

その後は日本で唯一の公立楽器博物館である「浜松市楽器博物館」へ。

世界中から集められた楽器の多さに、思わず目がキラキラ輝きます!

それぞれの楽器は国や時代によって装飾や形も変わっており、楽器がその国の歴史を映し出していました。とても興味深いですね…

その中でもいつも授業で勉強している楽器の展示ブースはひと際人気でした。

世界にはこんなにも楽器があることを知ることが出来ました。(まだまだあるはず…)
ですが、文化や楽器は違うとはいえ、音楽を好きな気持ちは昔から世界共通ですね!

研修2日目・ヤマハの工場見学

2日目は研修旅行のメインであるヤマハ工場見学へ行きました。
まずはグランドピアノを製造している「ヤマハ 掛川工場」へ。

医療機械の技師であった山葉寅楠(やまはとらくす)が、小学校のオルガンを修理したことから現ヤマハ株式会社を創立し、グランドピアノの製造へ繋がっていきました。

弦の張力が合計約20トンにもなる弦を張る作業など、人の手では難しい作業は機械も使用しますがほとんど人の手で仕上げられていました。工程ごとに様々な人の手が加わり、1つのピアノへ命を吹き込まれる様はとても感慨深いものでした。

最後に、3台同じ機種の聴き比べをしましたが、それぞれ音色が違い個性がありました。

次に管楽器を製造している「ヤマハ 豊岡工場」へ。

ここで皆さんに質問です。
豊岡工場で1番多く集荷されている管楽器は何だと思いますか?

 

 

 

…正解は「サックス」です!

サックスは種類も多いので納得ですね。

ですが、本当の1位は「リコーダー」との事です。
他の管楽器と同じ円グラフにするとほぼリコーダーで埋め尽くされるらしいので,
この話の際は除外しているそうです。(笑)

工場見学では、授業で習った工程を沢山見ることができ、より自分の中に落とし込めたと思います。

今までは文で覚えていた管体の製造の仕方を、目の前で出来上がっていく様子を見れたり
いつも実習で勉強しているタンポ調整や半田付け、抜差管調整なども見ることが出来ました。

創業者の「高品質のものを造る」という理念が引き継がれ、人の手によって丁寧に組み立てられるからこそ世界的に愛される楽器を生み出していると感じました。

そんな楽器を長く大切に使っていただけるよう、これからの授業も頑張っていきましょう!

沢山学び、仲を深めた2日間でした!

番外編



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