2019年11月17日
鍵盤打楽器ってどんなものをいうの?
- ドラムカスタマイザー科
鍵盤打楽器とはメロディーやリズム、ハーモニーを奏でる音階打楽器の事。ピアノと同じ配列に板や管が並んでいるのが特徴です。「マレット」を使って演奏するものも多いため、「マレット楽器」と呼ばれる事もあります。
小学校などで木琴や鉄琴を弾いてみたことがある方も多いのではないでしょうか。
この木琴や鉄琴も、まさに鍵盤打楽器です!
ニュアンスとしては「木琴」や「鉄琴」というと、小学校低学年頃までを対象とした小型の教育用楽器を指す事が多いかもしれません。こうした小型の鍵盤打楽器は音楽療法の現場でも実は活用されています。また、小学校高学年頃から吹奏楽で登場してくる鍵盤打楽器はどんどん大型なものも増えてきます。ここでは大型の鍵盤打楽器を中心にご紹介します。
どういった種類があるか見てみると
【木琴】
・シロフォン(Xylophone)またはザイロフォン
(・シロリンバ(Xylorimba)またはザイロリンバ、クシロリンバ、マリンバザイロフォンなど)
・マリンバ(Marimba)
など
【鉄琴】
・グロッケンシュピール(独:Glockenspiel)※グロッケン またはオーケストラベル(英:Orchestra Bells)など
・ヴィブラフォン(Vibraphone)※ヴァイブ
・チャイム またはチューブラーベル(Tubular Bells)、コンサートチャイム、シンフォニックチャイムなど
・メタロフォン(Metallophone)
など
【民族楽器・その他】
・ガンバン ※インドネシアの木琴(竹琴)
・チャルン ※インドネシアの木琴(竹琴)
・トルン ※ベトナムの木琴(竹琴)
・グンデル ※インドネシアの鉄琴(ガムラン合奏に用いられる楽器)
・サロン ※インドネシアの青銅製金属琴(ガムラン合奏に用いられる楽器)
・バラフォン ※西アフリカ~アフリカ全域の木琴
・リソフォン ※石琴
など
木琴
「木琴」と呼ばれるシロフォンやマリンバなどの楽器は、ピアノと同じ配列で木製の鍵盤が並んでいます。
国立音楽院にはシロフォンとマリンバがあり、管弦打楽器のオーケストラ以外にも打楽器アンサンブル授業(初級・中級)と個人レッスンで学ぶ事ができます。
柔らかな音色のマリンバはアンサンブルの中では溶け込む演奏をできるほかにもソロ(独奏)で使われることも多く、それに比べはっきりした音が出るシロフォンはアンサンブルの中でその特徴を活かし、例えば管楽器のクラリネットの柔らかい音色に合わせアタック感が欲しい時にユニゾンで重ねるといった使い方をする作曲家の方もいます。
そうした作曲技法をはじめ、演奏授業とともにドラムカスタマイザー・音響・DTMなどの分野も同時履修ができる環境の国立音楽院では、調律方法による倍音構成まで考え管弦楽器との類似点を研究・理解を深めることもできます。アンサンブルや作品の仕上がりに大きく差が出る専門的な学習にご興味がある方はお気軽にご相談下さい。
学内にあるKMAリペア工房では修理対応もしていて、学院生の皆さんはタイミングが良ければ実際の修理作業を見学し技術を学ぶ事もできます。
鉄琴
「鉄琴」と呼ばれるグロッケンやヴァイブ(ヴィブラフォン)は、ピアノと同じ配列で金属製の鍵盤が並んでいます。
よくある形としては音板の下に共鳴管がないものがグロッケン、音板の下に共鳴管がついているものがヴァイブですね。(※中には共鳴管が付いているグロッケンもあります)
また、グロッケンとヴァイブの明確な違いとしてはヴァイブには電気モーターがついていて「ヴィブラート」を表現することができるほか、ダンパーペダルによってロングトーンを演奏することもできます。ヴァイブは他の鍵盤打楽器とは大きく違った特徴を持っている楽器なのです。
鉄琴楽器についてももちろん、楽器修理の内容も取り扱います。
KMAリペア工房でヴィブラフォンを修理した様子はこちら↓
NHKのど自慢でもお馴染みのチャイムも金属製の打楽器。見た目の印象では「鍵盤」というイメージを持ちにくいかと思いますが、こちらもピアノと同じ配列で管状の鐘が吊るされています。
国立音楽院にはグロッケン、ヴァイブ(ヴィブラフォン)、チャイムがあり、こちらも木琴楽器と同じく管弦打楽器のオーケストラ以外にも打楽器アンサンブル授業(初級・中級)と個人レッスンで学ぶ事ができます。
体験講座も開催中
国立音楽院では様々な体験講座を無料開催しています。
まずは初歩的なことから学べるメンテナンス講座がオススメ。
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