2020年01月29日
クラフトやリペアにDAWが必要!?そこには現代のお仕事事情に直結する理由がありました
- ギタークラフト・リペア科
ギタークラフト・リペア科の戸田先生から学科日誌が届きました!
国立音楽院ではオープンシラバスという制度があり、様々な分野の授業を同時履修できる環境が整っています。でも、そもそも何でそんな環境で学ぶ必要・メリットがあるの?というギモンの解消にも繋がる。
今回はそんなお話です。
それぞれの分野において専門的に掘り下げる先生や授業だけでなく、戸田先生のように様々な分野をまたにかけマルチに活躍している先生も実は多いのですが、この技術をこう使うと、こういうお仕事で重宝されるんだよ!という説明を聞いてから技術を学ぶと、しっかりと活きた知識や技術として身になっていくことを実感できます。
雑談から好奇心が生まれ、ネット検索してみる。
それでもわからない事はすぐに別の先生が受け持つ授業で聞いてみる。
限られた授業時間の中でわからなかったことも、様々な先生の言い方や考え方に触れ、様々な角度から丁寧に理解へ繋いでいくことができます。
また音楽完全未経験者の方が入学された際、今回のお話もDAWやDTMの入門編授業を履修しておくことで先生の言っている事が理解できるようになります。
学校は学ぶための場所。
通う内に少しずつ見える世界が変化していくのも、学ぶ楽しみです。
全く別々の分野だと思っていたことが自然と繋がっていくのが面白いですね♪
演奏家視点で実際の仕事現場を考える
クラフトリペア科の戸田です!
クラフトリペア科の教室には、
製図などを行なっているMac miniがあります。
小さくてもMacですので、もちろんDAWの使用もOK!
小型のオーディオインターフェースを接続して、
録音やミックス作業ができるようにしてあります。
簡単なドラムトラックを土台にループを作り、
そこにギターやベースを録音して音質チェック、
なんてことも教室で可能です。
現代の環境では、
「自宅のPCでベースを録音してネットで納品」
というような形の仕事も山ほどあるので、
リペアマン/ルシアーがそのあたりの事情に暗いのは
あんまりよろしくありません。
先生は以前、録音、ミックス、マスタリングの仕事も
やってましたから、その手の話もばっちり対応できます。
在学中になるべく多くの楽器の見方、
「それぞれの立場からの視点」の存在に触れてもらい、
多方面から楽器を見る目が生徒さんの中に育つよう、
毎日の授業でいろんな話をしております。
とっかかりのワードがわかってしまえば、
ネットで情報が引き出せる時代ですからね。
ちょっとした会話も授業の一環です。