国立音楽院

2019年11月15日

ミキシングや音作りのヒントを制作現場から学ぶ~レコーディングスタジオへ就職した卒業生のもとへ現場実習に行きました!

  • コンピュータミュージック科
  • 音響デザイン科

音響デザイン科の授業【PA・REC実習】の一環として、外部スタジオの見学ツアーを実施。一昨年もお邪魔したスタジオ・ダリとともに、今回はバーニッシュ・ストーン レコーディングスタジオへお邪魔させて頂きました!

一昨年、スタジオ・ダリへお邪魔させて頂いた様子は学内広報誌ラポールでご紹介しています。
(ご興味のある方は無料でお送り致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい)

ラポールの誌面でも紹介されていますが、スタジオ・ダリだけでなく今回初めてお邪魔させて頂いたバーニッシュ・ストーン レコーディングスタジオも国立音楽院の卒業生が勤めさせて頂いています。そしてどちらも、誰もが知る名盤を数多く生んできた歴史ある老舗スタジオ。時代によってトレンドとなる音は移り変わるものですが、今も昔も変わらず名盤を産み続ける現場には確かな理由があります。

◆ スタジオ・ダリ レコーディング実績
http://sound-dali.com/clients/index.html

◆ バーニッシュ・ストーン レコーディングスタジオ レコーディング実績
http://vast.co.jp/studiowork/

今回の見学ツアーは、卒業生達の姿を実際に見て将来のイメージを描いて頂きつつ、在学中に心がけるべき事について経験談を交えたアドバイスを受けたり、履修生の皆さんにその場に行かないとわからない、制作現場における音の秘密に触れて頂きたく企画されました。

その場に行かないとわからない、制作現場の音の秘密とは

レコーディング芸術の伝統を受け継いでいるスタジオで見かける、この壁に埋め込まれたスピーカー。ラージモニターなどと呼ばれています。バンド・演奏者が録音ブースで出している音量や音圧感などをミキシングや編集、プレイバックする際などにもそのまま再現するためのパワーを実現するほか、このサイズでないと感じられない音域・帯域も実際に試聴してみるとよくわかります。

卓上やご家庭に置くような小さめのスピーカー(ニアフィールドモニターなどと呼びます)と比べ、ラージモニターで聴くと空間を凄く広く使って音を確認することができます。エンジニアさんはラージモニター・ニアフィールドモニター・ヘッドフォン・イヤフォンなどを必要に応じて聴き比べて、音を仕上げていきます。

なかなかこうした環境で聴く機会がないため、特にこのモニター環境での制作が不要だという方も多いかとは思いますが、大きな会場・大きな音量で再生された際に真価を発揮する名録音が多く存在するのも確か(そういう作品は、モニター環境によってまるで別の顔を見せる驚きがあります)。DTMユーザーの方にとっても、本格的なクラブミュージックやEDMなどを制作しようと思う方は、実はここで大きく仕上がりに差が出てきます。

今回参加した学院生の中にはコンピュータミュージック(DAW・DTM)を履修している方も数名いましたが、自作曲を試聴してみてローエンドやハイエンドの感触に新たな発見があった様子。実は授業で教わった通りにローとハイをバッサリとカットしていたのですが、ラージモニターで聴いてみると理想の音とちょっと違う事がわかった、とのことで。「DTMの先生から教わったことを守っていたら、思った音像と違う音になっちゃった!」と嘆いていましたが、どうしてDTMの先生がそういう教え方をしたのか、そしてその帯域を活かしたい!と思う理由は何なのか。ここが明確になっただけで、大成長と言っても良い大きな一歩だと思います。どんな作品が出来上がってくるか、これからが楽しみです。

授業として、機材や設備をあますことなく堪能

そして写真の手前側、学生さん達が何やら覗き込んでいます。
実はここに、様々な機材が隠れています。

360°の画像もありますので、是非ご覧下さい↓
バーニッシュストーン レコーディングスタジオ 360° 画像

こうした機材の他、様々なマイクのテスト録音も行いました。

バーニッシュストーンの録音ブースは、その「部屋の響き」にファンも多いスタジオですが、時代が求める音というのはどんどん移り変わるもの。10年ほど前には「デッドな音」(響かない音)が好まれていたため、ブース内もデッドな音像に対応できるように工夫していたようです。今はまたその場所ならではの響きが大事にされる傾向も出てきて、スタジオ本来の真価が発揮されているのだとか。

音響のコントロールは、時代と密接に結びついているのですね。

時代の変化をとらえながら、柔軟な姿勢でレコーディング芸術の歩みを進めていく。老舗スタジオの底力を垣間見た気がします。

何から何まで、お世話になりました。スタジオの皆様ありがとうございました!!

◆Sound Studio DALI
◆BURNISH STONE Recording Studio

在校生へ向け、卒業生達からのアドバイス

卒業生の皆様から、共通のメッセージを頂きました。

「色々と試せるのは今だけ!学校の環境をフル活用して下さい!!」

シンプルながら力強くわかりやすいアドバイスでした。

他にも

「大変なことはもちろん沢山あるけれど作品が生まれる瞬間に立ち会えることやアーティストと一緒に「うおお、今のは凄い!!」という鳥肌が立つような感動の瞬間も沢山あり、音楽が好きな人にとっては最高の仕事!楽しみながら頑張って下さい!」

といった応援メッセージも頂きました。

記事中ではバーニッシュストーンの方を中心に書いていますが、スタジオダリをご案内して下さった卒業生は既にエンジニア歴が長く、こういう先輩から学ぶ事は沢山あります。インターネットで音響(レコーディング)エンジニアを調べてお仕事や収入などに関してわかったつもりになってしまっては勿体ない。どうすれば豊かで楽しい仕事・ライフスタイルを作っていく事ができるか。とても多くのヒントを今回の見学ツアーでは頂く事ができました。

今後も、こうした外部実習は開催されていく予定です。実際の仕事として直結する音響デザイン科のカリキュラムがもっと知りたい方は是非学校見学にもお越し下さいね。

音響デザイン科

国立音楽院 LINEからお問い合わせ

LINE
LINEで友達になる 拡大表示

LINEにてお友達登録をいただければ、カンタンにお申し込みできます。
友だち登録後にご希望のお問い合わせ内容をタップしてください。