2022年11月21日
作曲・編曲に関する特別公開セミナー「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」
- コンピュータミュージック科
- シンガーソングライター科
- 作曲アレンジ科
どうしたら作曲家・編曲家になれるのか
将来的には作曲や編曲のお仕事をしていきたいとお考えの方はもちろん、作編曲の技術を身に付けていってもその先は一体どうしたらプロの作曲家や編曲家になれるのか、そのイメージが思い描けない…。こういうお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
一般の求人誌に掲載されるようなお仕事ではないため、誰しも「右も左もわからない」という状態から始めているはず。やはりその取っ掛かりとして音楽学校という存在があるのも確かですが、学校に通うだけで誰でも必ずプロになれるのであれば話は簡単。では、実際のところ本当にそうなのでしょうか?
こういったギモンを解消していくために、国立音楽院指導講師の中でも特に現役で作編曲のお仕事を日頃から多く手掛けている藤田宜久先生・オータケハヤト先生の両名をゲスト講師としてお招きする特別公開セミナーを開催致しました。
講師陣の体験談からプロになる入り口をひもとく
現役の作編曲家として現在多くの作品を手掛けている両氏ですが、ここに至るまでの経緯には共通点があるのでしょうか。プロとして制作の仕事を手掛けることになった最初のきっかけ・入り口はどういったものだったのか、掘り下げていきました。
ジャンルを越え様々なシンガー・パフォーマーへの楽曲提供・アレンジを行うプロデューサーを務めるほか、マニピュレーターとして多くのステージに携わる藤田宜久先生。
藤田先生の場合、とある音楽関連企業が主催するコンテスト・コンペに自作曲を応募して入賞したことからお話が始まります。
入賞後、コンテスト主催企業から言われたことは一度ちゃんと学校で勉強した方が良いというアドバイスだったようです。それを受け音楽の専門学校へ通い、卒業後に再度同じ企業へコンタクトを取ってみたところ、あるアーティストを紹介して頂くことになり弟子入り。その後、このアーティストさんからお仕事を頂いたのがプロとしての第一作目となりました。
映画劇伴・CM作曲・アイドルグループの作曲アレンジを手掛けるほか、ドラムレコーディングなどで活躍するオータケハヤト先生。
子どもの頃にクラシック音楽を習っていたというオータケ先生ですが、バンドサウンドが好きになってからは自然と軽音楽の方向へ。その後ライブ活動をしていく中で職業として音楽活動をしていくことを決め、ROCK’A’TRENCHのメンバーとしてメジャーデビュー。ドラマーとしてだけでなくバンドの作編曲も多く手掛けていたところから現在の制作のお仕事に繋がっていきます。プロとしての歩みは音楽の専門学校や音大に通っていたわけでもなくバンドマンとしてスタートした点は藤田先生との違いが読み取れます。
学校に通うこと自体が本筋なのではなく、何を学んでどう動いていくか、お仕事の入り口に立つまでに培った素養や現実の行動をセミナー内では具体例とともに深堀していく事ができました。
実際の作品の制作データが紹介される場面もあり、具体的なテクニックのお話も交えていましたので、作編曲のお仕事はどんな作業をしているのかを知る貴重な機会となりました。
既に作編曲の仕事を手掛けている在校生・最近の卒業生の体験談からひもとく
セミナー後半では、既に作編曲の仕事を手掛けている在校生・最近の卒業生もゲストにお招きして、お話をうかがいました。時代の変化によって音楽関連業界の状況も移り変わっています。講師陣の駆け出し時代とはどういうことが変わっていっているのか、今の時代に合うやり方とはどんなやり方なのか。
在校生・卒業生から語られる体験談エピソードは最近のお話ですので、これから作編曲家を目指していく方にとって大きなヒントとなったのではないでしょうか。
シリーズとして今後も本セミナー開催予定
今後も毎回ゲストをお招きしながら年3回ほどの頻度でこのセミナーは開催を予定しています。作曲・編曲のお仕事にご興味をお持ちの方や、音楽のお仕事にはどんなものがあるのかを知りたい方は是非ご参加をお待ちしております。