2022年11月22日
作曲セミナー第二回「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」
- コンピュータミュージック科
- シンガーソングライター科
- ロックプレイヤー科
- 作曲アレンジ科
どのように作編曲のお仕事をてがけるようになっていったのか
2022年6月に開催した作編曲に関する特別公開セミナー「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」の第二回を11月20日に開催致しました。
今回は特に「プレイヤーと作曲」に照準を絞り、現役で演奏のお仕事とともに作編曲の案件も手掛けている国立音楽院指導講師の中から大浦佑先生・石渡裕貴先生をゲストにお招きしました。
0から1へ。最初のお仕事の経緯は
生まれながらにしてプロの作編曲家だったという方はいないはずです。皆様それぞれプロとしてお金をいただく最初のお仕事、0から1へと変わった瞬間があるからこそ、今現在音楽だけで生きていくことができているという点は共通しているのではないでしょうか。
セミナーはゲスト講師のお二人の経歴紹介とともに「作編曲の仕事を受けるに至った経緯」を掘り下げるところから始まりました。
作編曲のお仕事の多くは情報がなかなか表には出てこないため、どういった入り口があるのか、その入り口に辿り着くためにどんなことへ注力したのか、そして時代の変化とともにどのように状況が変わっていっているのかなど、具体的な話が飛び交いました。
そしてさらにお仕事が継続的になるまで、音楽だけで生きていけるようになるまでという部分まで掘り下げていきました。
1回お仕事をてがけただけで、その後も音楽だけで生活し続けていけるわけではありません。継続的に案件をてがけることができるようになっていったからこそ、先生方も音楽だけで生活し続けている現在があります。
職業として考える際に日頃どのように音楽と関わっているか、人とどのように関わっているか、どういう部分に気を付けていてどういう部分は自分を曲げる必要がないのか。実際の体験談から出てくる具体例は、そのままプロの音楽家としての姿勢を垣間見ることができるエピソードでした。実はこういった細かな意識の一つ一つがその後に大きく影響してくるものなのかもしれません。
このほか、日々の生活で手掛けている演奏のお仕事、作編曲のお仕事、講師のお仕事。これらの収入の割合までお話をうかがうことができました。
手がけてきた案件の具体的な紹介
権利の都合上ご紹介できない部分もありながら、会場限定であればご紹介できるという範囲で実際の案件に触れ、セミナーの後半では制作裏話を掘り下げていきました。
実際の制作データのDAW画面を映しながら作編曲の工程をご紹介したほか、完成した作品がどういった場面で流れるかを想定しながら制作しているといった具体例に触れていったほか、ご来場頂いた方々からのご質問にお答えする質疑応答の場面では権利収入のお話やどこまで仕上げて納品するのか、納品した後にどのような工程があるのかなど踏み込んだ部分までうかがうことができました。
本セミナーの第三回も企画中
この特別公開セミナーは、次回2023年3月頃に開催予定として企画中です。作編曲のお仕事にご興味をお持ちの方は是非ご参加下さいませ。
また、作曲アレンジ科では日頃の授業の様子をご見学頂くこともできますので、是非お気軽にご相談頂けますと幸いです。