国立音楽院

2018年08月27日

幼児リトミックと音楽療法の違いがわかる!コラボセミナーを開催 【特別講座】

  • リトミック本科
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  • 音楽療法学科

リトミックと音楽療法って何が違うの?

国立音楽院を代表する2つの学科、リトミック本科音楽療法学科
幼児リトミックの高梨先生と、音楽療法の杢野先生によるコラボセミナーを実施しました。

リトミックと音楽療法って何が違うの?
というご質問をよく頂きますので、気になっている方にも参考になれば幸いです♪

 
ライター:KUBO
編集:山P

目次

幼児リトミックと音楽療法の音の使い方、その違いを知る

今回開催されたのは幼児リトミックの高梨先生と、音楽療法の杢野先生によるコラボセミナー。それぞれの分野では、日頃どういった内容を行っているのか。その違いや共通項を知る機会としても、お互いの分野のことを知り自らの分野に活かす学びの場としても、とても有意義な場となったようです。

まずは、それぞれの特徴を挙げて対比してみます。

1、目的

その名の通り「療法」が目的となる音楽療法とは違い、幼児リトミックでは「リズム・ソルフェージュ・即興」など「音楽教育」が目的。

両者にはそもそも、”療法”と”教育”という違いがありますが
響きを感じることを重視する音楽療法と、楽音(がくおん)を聞き取る幼児リトミック。

どうやら目的が違うだけで「音」の扱い方や捉え方も変わっていくようです。

 


 

2、場所

目的と密接に結びついているのが「場所」ですね。
音楽療法 : 福祉施設・医療現場
幼児リトミック : カルチャーセンター・スポーツ施設

場所に出入りする層も当然変わってきます。
対象が誰なのかを明らかにすることで、目的が何なのかがより確かになります。

目的に合わせて音をどう扱うか、それが療法と教育の違いに結びついていきます。

 


 

3、頻度

最近の現場の状況を見てみると

音楽療法 : 週1・月1・毎日
幼児リトミック : 週1・月2

このようになっています。
定期的に開催される音楽教育と比べ、医療や福祉となると対象者に合わせた頻度となっていることがわかります。

 


 

4、進め方

目的・場所・対象者・開催頻度がわかったところで、プログラム進め方も見ていきましょう。

音楽療法 : ニーズを聞いてクライアントに寄り添う
幼児リトミック : 引っぱっていく

対象者に”寄り添う”のは「癒し」ならではの視点です。
対する幼児リトミックは年齢に合わせて大人たちが導いていく必要があります。

 


 

5、ピアニストの役割

現場に合わせて楽器の生演奏とともにプログラムが進行するという共通点は音楽療法と幼児リトミックそれぞれにありますが
ピアニストの役割はそれぞれの現場で変わってきます。

音楽療法 : 音楽でクライアントを支援する
幼児リトミック : 先生の意向に沿ってアシストする

対象者に寄り添うか、それとも引っ張るか。
音楽のアプローチ方法も変わっていく事がお分かりになるかと思います。

 
 

さて、それぞれの違いが少しずつ見えてきたところで
幼児リトミック・音楽療法、それぞれのプログラムを体験してみましょう!

 

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幼児リトミックのプログラム

幼児リトミックのテーマを「海」にしてみるとどのようなプログラムになるのか体験しました。

チャップチャップと軽快なリズムに合わせて揺らしたり、ザブーンと大きく揺らしたり、
くしゅくしゅと丸めてポーンと放ってキャッチしたりする活動です。
音楽に合わせて布で楽しく遊びながら、リズムや音を感じ取ります。

絵本を使った活動も行いました。

ねずみさんがお友達を連れて海に行くお話です。
絵本の読み聞かせに合わせて音楽が流れています。
普通なら童謡の「うみ」などを使うところですが、サンバ調の曲を使うのが高梨流!

「こういう曲の方が楽しそうでしょ?この曲良くない?」

まずは先生が「楽しいプログラムを作ること」が大切です。

 

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音楽療法のセッション

続いて音楽療法です。
こちらも「海」をテーマにしてみると、どのようなアプローチになるのでしょうか。

こちらも布を使った内容となっておりますが、大きな布を使います。
音に合わせて布をふわぁっと動かしてみる。
一緒に参加している人と呼吸を合わせるのも社会性を養う上で重要です。

動く布の中に入ってみると包みこまれるような安心感を得られたり、
下で寝転んでみるとそれもまた不思議な感覚を得られます。
五音音階の即興演奏で最初は小さい音で、布の動きに合わせて音楽が展開されていきます。

幼児リトミックの高梨先生もこの音の展開に興味津々でした。

響きを重視する音の使い方はリトミックのベビークラスでも必要な視点かもしれない!研究してみよう!
先生にとっても刺激の多い講座になったようです。

 

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関連記事紹介

◆ 本講座追記記事
本講座を担当した幼児リトミック・高梨講師、音楽療法・杢野講師にインタビューを実施しました!
幼児リトミック×音楽療法コラボセミナー : それぞれの講師にインタビュー

◆ 音楽療法にリトミックの概念を応用 = 国立音楽院が開発した”若返りリトミック”とは?
音楽療法の現場でリトミックを活用する「若返りリトミック」の様子をご紹介!
介護予防や健康維持をはかる若返りリトミックを原宿で開催しました!

◆ そもそも、リトミックって何?という方はこちら↓
幼児リトミックとは?音楽を通して知育へ効果を発揮します

 

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幼児リトミック・音楽療法の違いを実際に体験

いかがだったでしょうか。
今回は幼児リトミックと音楽療法それぞれの違いを掘り下げるコラボセミナーでしたが
文章だけではなかなかわからない事が多いものですよね(^^;)

幼児リトミックと音楽療法は、随時体験講座を開催していますので
一度実際に体験してみて頂くと、今回の記事内容も意味合いがよくわかるかと思います。

是非、お気軽にご参加下さい♪

◆ 幼児リトミック教室 体験キャンペーン
https://www.kma.co.jp/keyvisual/keyvisual-9801/

◆ リトミック本科 体験講座
https://www.kma.co.jp/trial/rhythmic/

◆ 音楽療法 体験講座
https://www.kma.co.jp/trial/music-therapy/

 

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