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国立音楽院

2021年08月13日

「あたらしい風#5」インタビュー特集:宇梶俊雄(作曲)

  • 作曲アレンジ科
  • 声楽オペラ科
  • 弦演奏科

今回で5回目を迎える「あたらしい風」に向けて

(本番へ向けてリハーサルも順調に進んでいます)

 

8/22(日)としま区民センター多目的ホールにて開催される、国立音楽院・作曲アレンジ科授業のオーケストレーション履修生による作曲や編曲の世界初演コンサート「あたらしい風#5」。間近に迫る開催日まで、インタビュー特集をお届け致します。

定年退職後は国立音楽院で改めて基礎から作曲を学び、古希(70歳)を過ぎた今も音楽を探求し続ける宇梶俊雄さんの楽曲紹介コメントをご紹介!

宇梶俊雄 – Toshio Ukaji –

中学の時、音楽が心の大きな支えになることに気付き作曲やヴァイオリンを手掛ける。

社会人になってからはアマチュアオーケストラで主にビオラを担当。家庭裁判所調査官として音楽療法など各種心理療法を研鑽し、実務にあたる。

定年退職後、国立音楽院で改めて作曲を基礎から学んだ。古希を過ぎた今も自分の中にある音楽を探求し続けている。「あたらしい風」は4回目の参加。

「幻影乱舞」 楽曲紹介コメント:宇梶俊雄(作曲)

 

「幻影乱舞」  宇梶俊雄

 

あたらしい風は4回目の参加です。

 

年度初め、今度こそ多彩で重厚なオーケストラに自分の音楽を思い切りぶつけてみようと意気込んで、古典や現代音楽を聴いたり楽譜を見たりして曲の構想を膨らませますが、実際はなかなか着手できず時間が経ってしまいます。

 

今回は、ぜひ聲明(しょうみょう)の音楽を取り入れてみたいと思っていました。

 

国立音楽院に在学中、飯塚ようこ先生の声楽の授業で聲明が日本の歌の原点であると教えていただいてから聲明に興味を持ち勉強を始めました。

聲明の「由里」「仮名上げ」など声の揺らし方は、自分の中の音楽を探るとき非常に参考になっています。

曲の冒頭10小節はバイオリンパートだけで演奏します。調性や特定の音程にとらわれず、線を描くように音をうねらせるのですが、ここに聲明の歌い回しを取り入れました。

この旋律がその後、形を変えて断片的に繰り返されていきます。

 

栃木県北部に「もうひとつの美術館」があります。

 

そこは、山村地域の小さな美術館。

小学校跡地を利用しており木造校舎や遊具がそのままに残されています。

 

校庭に一人佇んでいると何かそれまでの感覚がそぎ落とされるような不思議な雰囲気になり、頭の中に音楽が鳴り出しました。

その音楽は、楽曲の中間部で弱音器を付けた弦楽器とフルートの演奏で表現されています。

 

ふと、思いました。

「音楽は静寂から生じ、どんなに美しい音楽が奏でられている時でもその背景には広大な静寂の世界が横たわっているのではないか」

と。

 

そして静寂の側からみると、音楽は「つかの間の幻影」にも見えてきたのです。

つかの間の幻影。

これが今回の曲のテーマになっていきました。

 

曲の最後は各楽器が踊り乱れるように変則リズムを打ち鳴らします。

馬のいななきも出てきます。

ボンゴも加わり、一段と高揚したところで曲が終わります。

 

今回いくつかの新たな試みを組み入れることができたのは収穫でした。

 

しかし最初に浮かんだ素材をオーケストラの曲としてうまく転換させるのはやはり難しい。

不全感も多々残っています。

未熟なところをよく点検して今後の課題にしていきたいと思っています。

 

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