2023年05月05日
ジャズミュージシャンになるためには?一流ミュージシャンの下でジャズの真髄に迫る
- ジャズミュージシャン科
今やライブハウスやコンサートホールのみならず、ホテルのバーやレストラン、カフェでも耳にするジャズ。
国立音楽院ではそのジャズを演奏するミュージシャンの育成に特化した学科があります。
今回は国内外で活躍する一流ジャズミュージシャンの元で学ぶ、ジャズミュージシャンコースを紹介していきます。
目次
幅広く求められる「ジャズ」という音楽
ジャズは「Improvisation(=即興演奏)」を積み重ねて発展してきて音楽で、西洋音楽の規則的な音階や拍子、形式的な音楽構造にとらわれない自由な演奏をすることも多いです。
またジャズは音楽ジャンルとしてだけでなく、アートや文化の一部としても高く評価されていて、
モダンアートや文学、映画、ファッションなどの様々な分野に影響を与え、今日でも多くの芸術家たちに愛されています。
さて、そんなジャズミュージシャンの主な仕事内容ですが、「現場での演奏」や「レコーディング」そして「楽器講師」時には「メディア出演」など、その活躍は多岐にわたります。
では仕事をする上でどのようなスキルを求められるのでしょうか?
ジャズミュージシャンに求められるスキルとは
それでは、ジャズミュージシャンに求められるスキルを具体的に説明していきます。
・楽器演奏の知識
楽器を演奏することで生計を立てるジャズミュージシャンにおいて楽器演奏に関する知識は必要です。
クライアントからの細かい要望に応えるためにはより詳しく自分の楽器について知っておいたほうが良いでしょう。
・ジャムセッションの基礎知識
先述した通りジャズというジャンルと即興演奏は切っても切り離せない関係にあります。
ジャズミュージシャン科では、楽譜やアレンジに囚われず即興で演奏する「ジャムセッション」の知識を基礎から応用までしっかりと固めていきます。
・コミュニケーション能力
ジャズのみならず音楽は一人ではできないことが多いです。
特に初めて会うメンバーと即興で演奏をすることが多いジャズにおいては、他の音楽よりもコミュニケーション能力と礼儀が求められます。
・ジャズを楽しむこと
ジャズミュージシャンになるにあたって最も大事なことは楽しむことです。
心よりジャズの魅力を感じることで演奏をより素晴らしいものにすることができるでしょう。
現役のミュージシャンと共に即興演奏の真髄に迫るカリキュラム
国立音楽院でははピアノ、ギター、ベース、ドラム、キーボード、各種管楽器、ヴォーカル、作曲の全てを初心者よりプロ志向まで幅広く実践指導しています。
そして、当学科の魅力はなんといっても実力派指導講師の面々。
例えば、
Tenor Saxophone講師の三木 俊雄先生は小曽根 真率いる『No Name Horses』のメンバーとして各公演に参加。
実際に国立音楽院の生徒がBlue Note Tokyoへ行ったら普段師事している三木先生が出演されていて感動したという話を聞きます。
ビッグバンドの授業を担当するTrombone講師の堂本 雅樹先生は『原信夫とシャープス&フラッツ』のメンバーとして活動し、1300万回再生されたYoutube動画にも出演。
(Youtube動画はこちらから)
Drums講師のJun Saito先生は過去にバークリー・カレッジ・オヴ・ミュージックに講師として在籍し、アメリカにてゲイリー・バートンやパット・メセニー、チック・コリアなど数多くのレジェンドと共演。
日本ジャズドラマーのトップを現役で走るドラマーで、実際にバークリーの講師と日本最高峰のミュージシャンをお招きしてジャズ・作曲のマスタークラスを開講されています。
(マスタークラスの詳細はこちら)
国内のジャズシーンを引っ張る現役のジャズミュージシャンの元で、生徒たちはジャズを心より楽しみその魅力にハマっていきます。
ジャズミュージシャン科の指導講師のご紹介はこちら(即興演奏のご紹介も一緒にご覧ください。)
下記は実際に行われているジャズに関連した授業の一例です。(2023年度現在)
- ・セッション(ジャズ、フュージョン)
- ・ジャズヴォーカルセッション
- ・ジャズアンサンブル
- ・コンテンポラリーオーケストラ
- ・ゴスペル&ジャズコーラス
- ・ビッグバンド
- ・ブラスロック
- ・コード入門
- ・ジャズ理論
- ・アドリブ入門
- ・ジャズアドリブの仕組みと実践
- ・ポピュラー・ジャズ作編曲
- ・Comtemporary music Writing&Performance
講師とマンツーマンの実技レッスンや必修科目に加えて、学科の垣根を越えて授業を選択できるオープンシラバス制度によって、学びたいものを幅広く学べる自由な環境が整っています。
国立音楽院には20以上の学科があり、他学科の学生とコラボレーションする機会が豊富にあります。
ポップス・ロック科の生徒とバンドを組んで作曲アレンジ科の生徒の曲を演奏したり、ビッグバンドの授業では様々な学科の生徒が集まって一緒に演奏をすることも。
未経験の生徒でも一からジャズを楽しむことができます。
誰でも最初は初心者、複雑なイメージのあるジャズを先輩や先生の手を借りながら一歩ずつ学んでいきましょう!
プロを目指すあなたを全力でサポート
国立音楽院ではジャズを演奏する機会を多く設けています。
学内で行われるたくさんのジャズライブはもちろん、外部のジャズクラブで演奏する生徒も少なくはありません。
卒業後に実際プロのジャズミュージシャンとして活動できることを目標に、ジャズミュージシャン科では実際に現場に立つことを想定した現場により近い環境で実践的な授業を行うとともに、生徒の活動を全力でサポートいたします。
お問い合わせ
国立音楽院では随時学校見学や資料請求を受け付けております。
また、不定期でジャズミュージシャン科の体験講習も開催していますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください!
「ビッグバンド/ウインドオーケストラの響演」コンサートが10月8日(日)に開催!
詳しくはコチラ!
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・2023年度始動!課外授業として月一回行われる「国立音楽院Presents Jazz Live at 上野ARIES」のレポートを毎月更新中!