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国立音楽院

2023年11月10日

作曲セミナー第三回「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」

  • コンピュータミュージック科
  • 作曲アレンジ科

作曲を仕事にするにあたって

作編曲の特別セミナー「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」
第三回目を迎えまして、今回は株式会社ホリプロ音楽事業部より齋藤 優輝先生にお越しいただき、作曲の仕事についたきっかけや現場の生の声を聴きました。

第二回の様子はこちら⇩

作曲セミナー第二回「プロに聞く!作曲を仕事にするには?」

特別講師紹介

ー齋藤 優輝ー

1989年1月2日生まれ。埼玉県出身。
株式会社ホリプロ音楽事業部所属。
大学在学中より積極的に作曲活動を行い、卒業時に湯浅篤氏(いきものがかり・ClariS・みみめめMIMI等編曲)に出会い、共同で編曲を行った事をきっかけにアレンジャーとしての活動を開始。倖田來未やClariSなどの楽曲で編曲に携わる。
その後はゲーム・ドラマCDなどへの劇伴やBGMの提供も行っている。

作曲を仕事にするにあたって / 最初のお仕事の経緯は?

プロの作曲家であろうと、最初から仕事をもらえたわけではありません。
作曲の仕事を始める経緯は人それぞれですが、時代による変化はとても大きいです。
さらに、あまり表に出る機会も多くない商業作曲家という職業が、
どのようにして継続的に仕事を獲得するのかという情報は中々手に入りません。

今回のセミナーでは、齋藤先生の場合も含めつつ、今の流行,ニーズにあった売り出し方や仕事の続け方を講義してくださいました。

商業作曲家には、既に活動している作曲家への弟子入りバンド活動など、様々なスタートがあります。

齋藤先生自身の最初のきっかけは同人音楽イベントの参加によって生まれた繋がりから仕事へのきっかけとなったそうです。
当時と比べて現在は音楽に関するイベントは格段に増えているため、きっかけを得られる可能性は十分にあるそうです。

SNSが発展し、誰でも日の目を浴びる機会を得ることができる現代において、
どう社会に売り出すかに焦点を当て、より深く「作曲の仕事」を理解することができました。

特に注目すべきポイントとして昨今ボーカロイドが発展しておりますが、
齋藤先生の意見では「ボーカロイド」と「ポップス」では制作過程や音楽の形において明確な違いが存在しているため、
「ボーカロイド」が作れるからといって必ずしも「歌物」が作れるとは限らないということです。

仕事として「歌物」を作るとなった場合、ボーカロイドとは異なり、
制作に関わっている人(主にプロデューサーやディレクター)の意図をしっかり汲み取ること
歌う人の事を第一として制作すること
が何よりも重要な項目になります。

「ボーカロイド」はジャンルとしては一つの地位を確立していますが、
それと同時に独立した存在であるということを仕事として携わる場合であれば認知しておく必要があるとのことでした。

具体的な案件のデータも

セミナーでは、齋藤先生が手掛けた案件のデータも見ながら、制作の手順を解説して頂きました。

まず制作に関わる人たちとの打ち合わせや制作の方向性をうかがった上で、先に頂いたデータからアレンジメントに着手。

頂いたデータはギターを使って簡単に弾き語りされたものであり、そこに音を当てはめて重ねていき、持っていきたい世界観(制作者の意図)にもっていくという流れです。

ここで重要なこととして、アレンジメントにおいて大事なポイントとして楽曲の大事な柱となる部分をしっかり作るということ教えていただきました。

制作データのトラック数は数十トラックと一見すると膨大な数のトラックが並べられていましたが、実際にその楽曲を形作るのに重要となるトラックは数トラック。
全トラック総数の十分の一しかありませんが、この数トラックが楽曲の世界観(制作者の意図)にしっかり沿うものとなっていました。

このことから、アレンジメントとは、楽曲の大事な柱をどういう風に整えていくかの作業であり、
一概に音を重ねまくる作業ではないということを齋藤先生から教えていただきました。

これは生徒さんも特に驚いていた部分でありアレンジの概念に違う見方ができたのではと思います。

さらに、オーディオインターフェースやソフトウェア、プラグインなどのおすすめ機材を紹介いただき、
出席した学院生の糧になるようなセミナーにすることができました。

作曲アレンジ科 / コンピュータミュージック科

国立音楽院では、独自のシステム「オープンシラバス制度」により、
作曲を学びながらでも、DTM・DAWの使い方、楽器の扱い方まで学ぶ事ができます。

また、作曲イベントやコンピュータミュージックのイベントも年に数回開催、学院生の発表の場も設けております。

詳しくは下記学科ページよりご覧ください。

作曲アレンジ科
コンピュータミュージック科

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